上は秋になったらよく自分のTwitterタイムラインに流してくる河口湖もみじ回廊の写真。(12月初旬に撮影したもの)
今回が紹介するのはそのもみじ回廊の奥にある「久保田一竹美術館」
久保田一竹(くぼたいっちく)さんは世界的に評価されている日本の染色工芸家。
15世紀に失った「辻が花」染色装飾技法を復刻し、自己流の辻が花を発展し、宇宙や自然をテーマにして沢山の着物作品を創作した。
こちらから少し作品を覗ける:http://itchiku-tsujigahana.co.jp/artwork/
着物から着物に続く作品もあり、また一枚の着物に四季が入ってる作品も存在する。
こんなユニークな作品を収蔵したところは「久保田一竹美術館」
美術館の外観から隅々までも久保田一竹さんの世界観を体現した。
まず、入り口にあるこの芸術の世界を宣告しているように佇んだ正門はとてもインパクト。
自然に飲まれた不規則な形でまるでこの美術館のコンセプトを読み上げたよう
「人、自然、芸術、三位一体」
扉を抜いたら木々に囲まれた日本庭園が登場。
秋の彩りでカラフルになった庭が絵のように見える
そして美術館本体の建物(新館)
石灰岩の積み重ねによる既定の建物のイメージを破れた形は、スペインのガウディが作った建築を連想する
1階はチケット売り場とショップ。
2階は富士山が見えるミュージアムカフェ。外側にある階段で2階に上げられる。
店内は広くはないので、テラス席がおすすめ。
美しい景色、新鮮な空気と美味しいコーヒーを三位一体で味わえる笑
飛龍の滝に沿って登ると、久保田一竹さんの作品を拝見できら本館にたどり着ける。
館内は撮影禁止だけど、中にある茶房「一竹庵」が撮影可能。
龍門の滝が表した季節の変化を楽しみながら抹茶を一服できる
本館から出てもう少し登って慈母蔵にある庭へ。
正門のようなインド古門を集めて作られた扉。
慈母蔵は扉の後ろの清水がこんこんと湧き出る洞窟にある。
それぞれは普賢菩薩像と嬰児を抱いた女人像の2体。
久保田一竹さんが亡き母を思い、インドの仏師に彫ってもらったようだ。
水は生命を誕生させた母なるとも言われるため、ここは慈母には最も相応しい場所なのでは。
とても神々しく安らぎを得られる空間だった
国内外の美術館を巡ってきた私にとても非常に魅力的ですでに自分の穴場リストに入れた笑
なので2009年度版ミシュラン観光ガイドで三つ星に選ばれて疑う余地がない。
見学するなら丸ごと1日かかると思うから、余裕を持って来た方がいいかも!